親の暴力

親の暴力                                           ホームへ

強盗・強姦から、殺人・テロまで、親の暴力は諸悪の根元です。
それによって、子供の心は深く傷つけられ、時に破壊されるからです。

親の子供に対する暴力は、殴る蹴るなどの肉体的な加虐ばかりではありません。
暴言、恫喝、面罵、脅迫、支配、抑圧、過干渉、育児放棄、兄弟差別なども含まれます。



学校や職場でのいじめ、DV(夫婦間暴力など)、モンスターペアレント、攻撃的なクレイマーなど、人を傷つけ、悲しませ、苦しませ、悩ませる人間を生み出す背景には、それら親の暴力の存在を否定できません。
時に、親の暴力を受けて育った彼らは、何の罪もない弱者を、殺人以上に苛酷な自殺に追い込みます。



親の子供に対する暴力は、あらゆる暴力の中でも最も忌むべき非情で残酷なものです。
それゆえにこそ、最も眼が向けられ、解決へのエネルギーが注がれなければなりません。



そこで、親が子供にどのような暴力を与えているのか、日々の新聞報道などの中から集めてみることにします。
酷い事件として露わになった加虐から1つ1つ拾ってみます。
ここには、世の中に潜在する親の暴力が典型的、象徴的に、集約された形で現れているはずです。



親の暴力を糾弾し、一掃するための手掛かりとして欲しいと思います。
社会病理を克服し、人間社会を土台から浄化していくするには、それしかありません。

▲母親、2歳児を10日間食事させず放置死



<2歳の次男を約10日間放置して食事をさせなかったなどとして、埼玉県警吉川署は15日、同県三郷市早稲田2、無職、島村恵美容疑者(29)を保護責任者遺棄容疑で逮捕した。次男は発見時に既に死亡していた。県警は司法解剖して死因を調べ、保護責任者遺棄致死容疑でも捜査する。


 調べでは、島村容疑者は今月3日から13日までの間、以前住んでいた市内の別の住宅に次男の健太ちゃんを放置し、十分な食事や入浴をさせなかった疑い。家の3階で、健太ちゃん、長男(6)、健太ちゃんと双子の長女(2)、祖母(77)の5人で暮らしていたが、3日に引っ越した際、子供3人を置き去りにした。3階には7部屋あり、別室の祖母とは疎遠で、夫とは離婚しているという。


 14日午後3時過ぎ、島村容疑者から「家に行って子供の様子を見て来てほしい」という電話を受けた両親が3人の子供を発見、同署に通報した。健太ちゃんは布団の上で死亡しており、衰弱していた長女は病院に運ばれた。長男は健康上問題ないという。島村容疑者は「育児ノイローゼだった」などと供述しているという。>(毎日新聞、08年3月15日)


コメント:
育児ノイローゼとはいえ、3人の乳幼児を置き去りにして自分だけ引っ越しをしてしまい、10日間も放置していたというのは異常です。
「育児ノイローゼだった」ということは、言い訳になりません。
「人でなし」という汚名も過言ではありません。


10日間の間、置き去りにした子供たちに対して思いが至らなかったのでしょうか?
子供たちの様子の確認も自分の両親に任せています。


子供たちに対して何の愛情もなかったということでしょうか?
離婚しているということにヒントがあるかも知れません。
「夫憎けりゃ、子供も憎い」ということです。


それなら初めから、子供を持つべきではありませんでした。
何のために子供を持ったのでしょう?
子供は、親の快楽の付属物だったのでしょうか?
それでは子供がいい迷惑です。


残る二人の子供たちも、大きなトラウマ(不信、怒り、憎しみ、恐怖など)を抱えていることでしょう。
彼らが今後どのようなケアーがなされていくのか気になるところです。


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