社会主義の過ちは、平等を均一主義にすり替えた所にある。
社会主義の過ちは、人々の個性を無視した悪平等にある。
彼らは、民衆には均一主義を押しつけながら、自らを頂点とする権力の序列化を深化させた。
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誰にも同じものを与えるというのは悪平等であり、人によって最適なものを与えるというのが正しい平等である。
誰にも同じ食事を与えるというのは悪平等である。
胃腸の弱った人にはお粥を与え、健康な人には普通のご飯を与えるというのが、正しい平等である。
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子供たちのエゴは、大人たちのエゴに比例する。
エゴイスティックな大人たちが増えれば増えるほど、エゴイスティックな子供たちも多くなる。
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生まれてきてよかったと思う者は親に感謝するが、生まれてこないほうがよかったと思う者は親を恨む。
親が真に感謝してもらうためには、子供に生まれてきてよかったと思えるようにすることが大切である。
生まれてこない方がよかったと思っている子供は決して、心から親に感謝することはない。
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親を殺す子もいれば、子を殺す親もいる。
歴史上の長い間、子供の間引きがあり、姥捨てが行なわれてきた。
現在でも、それに近いことは、いくらでもある。
ただ、かつてのそれは経済的貧困のためだったが、現在のそれは精神的貧困が原因である。
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どんなに偉い政治家や哲学者や芸術家たちも、子供たちや家族にとっては、たいてい凡庸な俗人に過ぎない。
それは、子供たちや身近な者たちは、彼らをその業績や才能で見ずに、純粋に一人の人間としてみるからである。
彼らにとっては、偉人たちの才能や業績よりも、彼らの生活態度や人間性の方がはるかに重要である。
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