新銀行東京問題・2

激減する新銀行東京の自己資本

新銀行東京の乱脈融資と不良債権について、過日の記事で触れました。
今回は、新しく公表された情報についてまとめてみます。(08年3月12日付け各紙)

まず、毀損し続けている資本金(純資産、自己資本)と自己資本比率の推移です。
次のようになります。(ただし、概数)
   年 月    資本金      自己資本比率
   05年4月   1187億円     75% (同年9月)
   06年9月    709億円     21%
   07年9月      219億円      17%
   08年3月     150億円      4% (08年中の見通し)

これだけ都民の税金を減らし続けてしまったということです。
自己資本比率が4%未満になると、金融当局(金融庁)から早期是正措置が発動されます。
業務改善命令の対象となります。

続いて、赤字や預金などに関する数字です。
・08年3月期末までの累積赤字…1016億円。
・開業以降、07年12月末までに融資した企業のうち、債務超過や赤字の企業数
  …5635件・415億円。
・08年1月時点の1千万円超の預金件数…9601件 (うち、個人分9523件)。
※預金については、破綻でペイオフが発動されると影響が大きいと懸念されています。

状況はますます危機的な様相を帯びてきています。。
石原都知事は、保身的な居直りを貫いて足掻いているようにも見えます。
ストーリーテラー(storyteller)の石原氏は、悲劇の主人公を演じきるつもりなのでしょうか?
都民は、どう判断するでしょう。