劣等感を大きく持つ人間ほど、他人の言葉に鋭敏に反応する。
劣等感の大きな人間は、自信がないため、他人の刺激的な言葉に対する怒りや反発が激しい。
劣等感が小さい人間は、自信を持つがゆえに、他人の批判や非難に対しても鷹揚に対処する。
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自分が嫌えば、相手も嫌い、自分が好けば、相手も好く。
自分が嫌っているのに、相手が好いてくれる、と言うことはまずない。
自分が反感を持っているのに、相手が好感を持ってくれると言うことはまずない。
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子供の孤食は、子供の心を寒々とし、頑ななものとする。
一家団らんの時であるはずの夕食も、家族が揃わず、子供に孤独な食事を強いることは、子供の心を冷たく乾いたものとする。
それは、子供に反社会性さえ植え付ける。
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相手を十分理解しないうちに子供を作ることは、リスクが大きい。
新しく結ばれたカップルは、子供を生むことについては、結婚後しばらくは様子を見た方が賢明である。
二人の愛が真実であることを確かめ、相手が子供を十分愛せるかどうか、相手が子育てに十分責任を持つどうか、観察した方が賢明である。
相手が、子供を全く望んでいない場合だってありえる。子供嫌いの場合だってありえる。
あるいは、二人の関係が結婚後間もなく冷えきり、子供ができたと同時に破局を迎える場合だってありえる。
そんな場合は、子供も自分も大きな負担を背負い、その先ずっと悲惨な境遇を強いられる可能性が高い。
相手を十分確かめてから、子供を作る方が明らかに失敗や後悔は少ない。
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出来てしまったからしょうがないので産む、というのでは、子供に対してあまりにも不敬である。
親に祝福されない誕生は、決して子供にとって幸せなことではない。
長い将来にわたって、多大な悲しみやと苦しみを子供に与える可能性が高い。
それは性の交わりを楽しんだ二人にとっても、大きな後悔をもたらすことになる。
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差別は、犯罪の増加を招く。
差別する人間の優越感は、差別された人間の中から犯罪者を多く生む。
差別されたものたちは、怒りと憎しみを鬱積させていく。
それば、犯罪などの社会病理となって爆発する。
差別の代償は大きい。
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殺人などの凶悪犯の背後には、必ずそれまで彼に抑圧や暴力を加えた人間がいる。
そして、その多くは、親であり、続いて他の家族、教師や友達などである。
彼らは皆、虐待や暴力を与えることによって罪のない子供たちを、凶悪犯罪者に仕立てあげている。
凶悪犯罪を犯してしまった者に暴力を加え、虐待してきた者たちは、紛れもない影の犯罪者である。
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