▲会計ソフトは強い味方!
青色申告が近づいています。
青色申告の承認者数は、平成15年時点で500万人余りとされています。
個人事業主が中心です。
この青色申告には、いろいろな特典があります。
特に、控除(費用に相当)分が多いことです。
ただし、一定の帳簿を備えておく必要があります。
次のようなものです。
出納帳、各種元帳、決算書類(損益計算書、貸借対照表)
ところが、この書類作成が面倒です。
次のような転記をしていかなければならないからです。
個別伝票→各出納帳→各科目の元帳→決算書類
手書きの場合、しばしば転記ミスが起こります。
数字を間違えたり、費目を間違えたりします。
23を32と誤記したり、60000を6000と桁違いをしたりします。
そうなると大変です。
最初から見直さなければなりません。
一つ一つ細かくチェックしなければなりません。
非常な徒労です。何の利益にも繋がらない作業だからです。
ところが、会計ソフト(アプリケーション)の登場は、この作業を革命的に変革しました。
不毛な労苦から解放してくれました。
一連の作業が自動的に行われるからです。
一旦、伝票や出納帳に入力(記帳)すれば、それは各科目の元帳に自動転記されます。
そして、決算書類までも作成してくれます。
会計処理の時間的なコストの圧縮には、甚大なものがあるでしょう。
多くの場合、3~5分の1くらいに時間的負担が軽減されたのではないでしょうか。
例えば、年間300時間を要していたとすれば、100時間以下になったということです。
時給千円としても、20万円以上が節約できたと言うことになります。
多くのストレスからも解放してくれました。
しかも、この会計ソフトは、青色申告用のものならば6千円台から提供されています。
コストパーフォーマンスは抜群でしょう。
上の例の場合、10年使い続ければ、数百万円もの経費節約になります。
私も、5千円程度で購入した会計ソフトを愛用しています。
「ミロクのかんたん!青色申告」というソフトです。
個人事業主の最低限の必要は満たします。
ただ、導入したばかりの方や、不慣れな方には分かりにくい点もあります。
マニュアルやヘルプも充実していますが、多くの場合、参照しにくいものです。
細かすぎて、焦点が絞りにくいからです。
そこで、私は利用してきた経験で、要点をかいつまんで最小限のマニュアルにしてみました。
それを付記してみたいと思います。
以下のようになります。
同類の会計ソフトを利用していられる方にも、ヒントになることがあるかもしれません。
お役立ちできる点があれば幸いです。
「ミロクのかんたん!青色申告」 簡易マニュアル
1.データ作成の開始
・新規作成の場合: Alt →「ファイル」→「新規データの作成」。
・会計年度更新の場合: Alt→「ファイル」→「会計期間の移動」→「次期」。
2.出納帳への入力(記帳)
・出納帳を開く: Alt→「日常作業」→「出納帳」。
・必要科目の追加:
Alt→「資料」→「元帳」→必要な元帳を選択→「お気に入り」の「追加」をクリック。
※必要科目は、左サイドのアシストバーの「お気に入り」に追加しておくと開くと便利。
・開始残高の入力: Alt→「台帳」→「科目リスト」→「開始残高」。
・出納帳への入力:
Enter→日付→Enter→変換→科目入力→Enter 3回→摘要入力
→Enter 2回~4回→金額→Enter 2回で次の行。
※Enterキーは、Tabキーでもよい。
※取引の削除は、取引を選択した後、右サイドバーの「削除」をクリック。
※日付を入力し、終了して開けば,日付順になっている。
※カーソルを隅に外しておかないと,入力と別な科目が確定される。
※伝票番号を揃えるときは:Alt→「ファイル」→「伝票番号再付番」→「実行」。
・摘要辞書への登録: 「摘要登録」をクリック。
・総勘定元帳の期間表示:
該当月をドラッグ or 表示期間に日付を入力し、再集計をクリック。
・バックアップ数の設定: Alt→ファイル→環境設定→バックアップ。
3.減価償却費の計上
・減価償却費仕訳の確認や作成:
Alt→資料→仕訳帳→決算→仕訳をWクリックorズーム→振替伝票→記帳・修正→登録。
※ 仕訳の削除は,伝票番号を確認。
・固定資産台帳の作成・編集
Alt→台帳→固定資産リスト→追加or編集。
※ 当期償却情報で数値を調整。