◆犯罪者の多いインド政界!
後進国の政治状況を象徴する記事が新聞に掲載されていました(9月4日、朝日新聞)。
インドの中央政府には、犯罪者が多いという内容です。
調査は、インドのNGOによるものです。
主な部分を抜粋してみましょう。
「インドの下院議員538人のうち、125人が起訴されて裁判中。そのうち殺人や暴動、脅迫などを含む懲役5年以上の罪での起訴が63人いる。(中略)罪名も殺人(11人)、殺人未遂(17人)のほか、誘拐、集団暴動、レイプと並ぶ。
(中略)こうした政治家の犯罪が顕著になったのは、70年代後半から。政治家が選挙民に投票を強要するため、地域の犯罪者集団を使い始めた。(中略)
やがて、犯罪集団の指導者らは、「権力を直接手にしたい」と考え、自ら選挙に出始めた。彼らは当選しても暴力にちゅうしょしない。」
何とも凄まじいものです。
国家をリードするトップ政治家たちに犯罪者が多いことは何ということでしょう。
由々しきことです。
このようなことは、政治の後進性を見事に表しています。
インドが政治的には、非常に遅れていると言うことです。
確かに、後進国(途上国)の政治には、ほとんど共通して似たような状況があります。
暴力集団、犯罪者集団のリーダーが政治を牛耳ることが少なくありません。
政治家が暴力犯罪者になったのではなく、暴力犯罪者が政治家になった、というようなところがあります。
実際、後進国では多くの場合、暴力集団、武力集団のトップが政治に君臨します。
暴力、武力が全てのようなところがあります。
インドは、およそ11億人(2006年)を抱える人口大国です。
2030年には、14億人近くの世界最大の人口大国になると推定されています。
日本の十数倍になります。
今後インドが世界へ与える影響力もますます大きくなっていくでしょう。
インドの政界が病んでいたり、荒んでいたり、後進的であることは、世界の人々にとっても全く望ましいことではありません。
国内の人々ばかりでなく、世界の人々にもたらす害悪も大きいでしょう。
大いに懸念されます。
幸い、日本を始め、先進諸国には、これほどの腐敗や劣悪な状況はありません。
先進国のゆえんです。
しかし、小さな腐敗、劣化は日常茶飯事です。
「蟻の一穴」、「蟻の穴から堤も崩れる」という諺があります。
少しの腐敗を許せば、大きな腐敗に繋がるということです。
結局、政治の腐敗、劣化によって損をするのは国民です。
それらに対しては、絶えず警戒と批判の目を向けていかなければなりません。
油断は禁物です。
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