対人ストレス回避法

不快な相手に対する怒り・ストレス回避法


今日は処世に関するコラムをお届けします。
ちょっと毛色の変わったお話です。

不快な相手、むかつく人間はどこにでもいるものです。
会社、学校、地域社会、街の中、村里、国際社会、それは全く場所を問いません。
年齢も、ほとんど関係がありません。性差もです。

10人いれば、極めて不快で、嫌悪を抱く人間は1人はいます。
多少不快で、いくらかの嫌悪を覚える人間ならば、3人はいるでしょう。
残念ながら、世の中とはそういうものです。人間とはそういうものです。

彼らは、威圧的です。横柄です。攻撃的です。
身勝手で、自分に気に入らないことがあるとヒステリー、癇癪を起こします。
相手に言い掛かりを付けたり、罵声を浴びせたり、非常な仕打ちをしたりします。

彼らの言動は、周りの人に怒りや憎しみさえももたらすことがあります。
それを抑えるには、大きなエネルギーを必要とします。
しばしば大きなストレスとなって、体内に蓄積します。

それは精神的なダメージを与えたり、トラウマを植え付けたり、様々な身体的な疾患の原因になったりします。
高血圧、胃潰瘍などを初めとし、身体の免疫力を弱め、癌や心臓病、脳疾患などの成人病さえ招きます。

この悪性のストレスは、回避するに越したことはありません。
では、どのようにしたら、効果的な対処を行うことができるでしょう。

私は、次のような対処法が有効だと思います。
皆様にも、お勧めしたいと思います。
これらのうちのいくつかは、必ず役立つものと思います。
参考にしてみて下さい。

1.見下し法…相手を、下らない人間だ、卑しい人間だ、品性のない人間だと見下す。
 事実、残念ながら、彼らはまず例外なく、そのような人間です。

2.汲み取り法…相手がヒステリーや癇癪を起こしているのには、相手に何か訳(事
情)があるのだろうと斟酌する(汲み取る)。
 例えば、子供の頃から親の愛に恵まれてこなかっただろうとか、あるいは常に誰かに         馬鹿にされているのだろうとか、あるいは誰からも相手にされていないのだろうとか、あるいは、家で激しい夫婦喧嘩をしたのだろうとか、あるいは、脳に何らか異常があるのだろうなどと、相手の事情を斟酌する(汲み取る)のです。
相手の癇癪やヒステリーの事情を推し量り、同情したり、哀れんだりしてやればいいわけです。

3.あしらい法…相手を適当にあしらう。
どうせ相手は頭は悪いし(心の意味)、強い者にはヘイコラするような卑しい人間だろうから、まともに相手にする必要はない、ということです。
「すいませんでした」と、適当にあしらっておけば、相手は自己満足して怒りの矛を収めるでしょう。
カッカカッカする人間は、どうせ下らない小人でしょうから、まともに相手をすることはないと言うことです。
まともに相手をしても、良い結果は生みません。

4.宇宙人法…相手は自分と心や感性の全く異なる宇宙人と考える。
相手は、自分と全く心の通じない、理解し合えない宇宙人と考えます。
事実、ほとんどの人間は自分と価値観、感性、考え方が全く異なっています。
理解し合える人間など、滅多にいるものではありません。
相手にそれを期待するなど、夢想、幻想、妄想、空想とも言うべきものでしょう。
怒りを露わにする相手など、宇宙人と考えた方が正当です。

5.遁走(とんづら)法…文字通りその場から、いち早く離れ去る。
相手の存在を無視し、身を翻し、即刻その場を離れます。
そして、気分転換を図る。
これは、早ければ早いほど効果的です。

以上の方法は、できれば、ロールプレイング(役割演技法)を活用して練習しておくと良いでしょう。
繰り返すほど効果があるはずです。
ただ、身近な人の協力を得ることが必要です。
相手がいなければ、実際の場を訓練の好機として心懸けるとよいでしょう。

確かに、不快な相手、むかつく人間に遭遇することは避けたいものです。
しかし、それが避けられないとしたら、できる限り傷口を小さくするに越したことはありません。

下らない人間、卑しい人間に、貴重な時間を奪われたり、不当に傷つけられることほど、ばかばかしいことはありません。
彼らが同じ地上に存在することを嘆く前に、上記の方法をちょっと試してみてください。
あなたの方が賢明で、素敵であることを信じます。