しつけの原則

しつけは、親の真似をさせればよい



しつけと称して、しばしば体罰や恐怖支配が行われています。時には、子供が深い傷害を負うような暴行さえ行われます。
これは、全く間違った親や大人の態度です。

しつけは、子供が社会に出て、人間関係を潤滑にさせたり、きちんとした生き方ができるためにあるものです。子供の幸せとよりよい社会のためにあります。
それなのに、子供を自分の思い通りにしようとする。これはしつけでも何でもありません。単なる調教です。自己満足のための支配でしかありません。


ときには、しつけはストレス解消や憂さ晴らしの手段にすらされます。
親は、会社や地域社会など家の外で受けた辛い仕打ちや憤懣を、家の中で弱者である子供たちに吐き出しているのです。
これは、子供たちに恐怖と共に、怒りや憎しみしか植え付けません。
仮に、礼儀正しく、きちんとするようになったとしても、それは表面的な形だけのものです。心の中は何も変わっていません。むしろ劣化しています。


このような恐怖支配により礼儀作法を植え付けられた子供たちは、自分と同じような礼儀作法をしない人間に対して激しい憤怒を抱きます。
肩が触れたといって、相手に暴行するような人間はたいていこのタイプです。


彼らは、大人や親に対しても嫌悪感や不信感を募らせていきます。
愛情のないしつけは、必ずこのような弊害をもたらしていいます。


礼儀作法などは、基本的には大人や親たちが、自分を真似させていればよいのです。
自分ができないことを子供に強要すべきではありません。


子供たちは、必要なことはほっといても自然に身に付けていきます。
正しい愛情さえ注いでいれば、無理をしないでも、子供たちは心の伴った気持ちの良い立ち居振る舞いができるようになっていきます。


0 件のコメント: