朝青龍

朝青龍は弱い?



8月1日、横綱・朝青龍(26)は、日本相撲協会から2場所連続出場停止処分を受けました。
夏巡業を休むため「全治6週間」の診断書を提出しながらモンゴルに帰国し、サッカーに興じていたためです。

朝青龍は、これをきっかけに精神的に不安定になり、ほとんど自宅に引き籠もり状態が続いていました。
知人の精神科医は、「神経衰弱、および抑うつ状態」であるとの診断を下しました。
他の精神科の専門医も、「急性ストレス障害」との診断結果を発表しています。


横綱といえば、最強者の代名詞のようなものです。
偉丈夫の象徴のような存在です。
格闘力からすれば、市内で一番の力自慢が挑んでも、幼子の手をひねるように地べたに叩き付けられてしまうほど強いのです。


それが精神的な衰弱や不安定、そして引き籠もりとは、何と情けないことかと思ってしまいます。
横綱といえば、国民のアイドルであり、多くの子供たちの模範でもあります。
それが人間的、精神的には、単なる凡人以下であるということになってしまいます。


確かに、肉体の強さと、心の強さ、そして人格は、比例しません。
しばしば、逆行することさえあります。
今回、朝青龍は自らそれを示してしまったとも言えます。
力はとてつもなく強いが、心は弱く、人間的には凡庸であると言うことです。
その感が否めません。


もちろん、横綱は本来そうであってはなりません。
相撲ファンとしては、横綱には、力の強さ、技の巧みさばかりではなく、何より精神的な強さや品格も示すことも望んでいるはずです。
そうでなければ、横綱も相撲も、アンチャンが腕力自慢をする単なる見せ物になってしまいます。


横綱のいち早い回復とこれからの精進を祈るばかりです。
人間的にも、強くなることを望んでいます。


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