●連れ子に対する虐待が多い!
2007年8月6日、新聞に次のような記事がありました。
「妻の連れ子で小学1年の長男(7)にろうそくを垂らしてやけどを負わせたとして、北海道警苫小牧署は6日、苫小牧市の会社員、川村和也容疑者(29)を傷害容疑で逮捕した。長男は100カ所以上にやけどをしていたほか、古いやけど跡もあることから、虐待を繰り返していたとみて追及する。
調べでは、川村容疑者は7月19日午後9時ごろ、自宅で長男を全裸にし、火のついたろうそくのろうを全身に垂らして全治約3週間のやけどを負わせた疑い。「外出しないよう約束したのに言うことを聞かなかったので、しつけでやった」と話しているという。」
連れ子に対する虐待事件が目立ちます。継父による加虐が多いようです。
ライオンは、自分の子孫を残すためにメスに子供があったときは、噛み殺すといいます。
それを連想させます。痛ましいことです。
確かに、自分の子供を優先させれば、他人の子供は排除するしかありません。
生存競争の視点からすれば、そうなります。
動物本能的な行動と言っていいでしょう。
子供を育てるには、経済的な負担も必要です。
他人の子供に対して多額の支出も厭わないということは、そう簡単にできることではありません。
豊かな愛情と一定の資金力がなければできないことです。
連れ子のある女性が、新しいパートナーを選ぶときは、この視点が必ず必要となります。
つまり、彼に豊かな愛情と一定の資金力があるかということです。
とくに、豊かな愛情は絶対条件です。
これが欠けると、必ず子供は不幸になります。
そして、自分自身も不幸になります。
男性は、性愛の交わりを欲するため、出会ってしばらくの間は、愛情豊かに装うものです。
男性の愛情が、本物かどうかを見抜くのは難しいでしょう。
しかし、偽物の愛情にたぶらかされて関係を深めることは、子供も自分も不幸にすることだけは確かです。
なお、この事件で、容疑者は虐待を「しつけのため」と抗弁しています。
子供に対して加虐する者は、いつもそうです。
自分の行為を正当化して、罪責を逃れようとするためです。
醜い言い訳です。
しつけは、調教ではありません。ましてや体罰は論外です。
しつけは、親や大人が自分の動作や態度を真似させればよいのです。
子供は、親や大人の態度や動作を自然に刷り込ませていきます。
幼い子供ほどそうです。
結局、この容疑者は、子供もパートナーも、自分さえも不幸にしてしまいました。
容疑者に十分な愛情があればそうならなかったでしょう。
真の愛情に欠けることが、いかに自分も周囲も不幸にするかということを示しています。
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