悪人は、悪徳を弁護する。
悪人たちは、万引きなど大したことない、窃盗など大したことない、強盗など大したことない、傷害など大したことない、と強弁する。
挙げ句の果てに、強姦など大したことない、殺人など大したことないと妄言を発する。
何とか罪を軽くしようと、詭弁を弄する。
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加害者にとって刑罰は軽ければ軽いほど良く、被害者にとって刑罰は重ければ思いほど良い。
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都会の大きなビルより、大草原の小さな家。
喧噪で、空気の汚れた大都会の大きなビルの中にいて、どれほどの心の平安と幸せの実感を得ることができるだろうか。
そこでは、人々の虚栄心や肥大した欲望が渦巻き、人間同士がしのぎを削り合っている。そこには、不安とストレスが詰まっている。
一方、大草原の小さな家での生活は、虚栄心や金、地位、名声を求める戦いとは無縁だ。しかし、そこには心の安らぎと、生命として生きる実感がある。
ただし、大草原に生きる人々の心が、都会の競争の論理や拝金主義に冒されているとしたら、そこでも、必ずしも平安や幸せは、保証されない。
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先天的能力は、人間の獲得したものでなくて、神の与えたものである。
人間が、その能力を自らの力だけで獲得したと考えるとしたら、思い上がった錯覚である。
人間の行ないえるのは、努力の部分だけである。
人間が偉業をなしたとしたら、その大部分は、神の恩寵によって偶然与えられた天賦の能力によるものである。
地位が高くても、お金持ちであっても、あるいは優れた芸術的作品を生み出していても、スポーツで大きな活躍をしていても、その人間自体が特別に称賛されるべき理由は全く無い。
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能力の不足もハンディキャップも、神の定めたものだ。
それは、個人の責任でも、怠慢のためでもない。
決して、卑下することも、恥に思う必要もない。
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他人の正しさを疑う人は多いが、自分の正しさを疑う人は少ない。
人の過ちを責める人は多いが、自分の過ちを責める人は少ない。
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笑顔は、自分も他人も救う。
自分の笑顔は、相手の心を和らげ、相手の笑顔は、自分の心を和らげる。
笑顔は平和をもたらし、個人においては、幸福と健康をもたらす。
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ゴミを捨てる者は、友達も捨てる。
ゴミを捨てる者は、恋人も捨てる。
相手が、信頼できる友達や恋人になれるか否かは、ゴミを投げ捨てるかどうか、その行動を観察するだけでも、十分知ることができる。
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国境は、人為的なものである。
神の与えた国境も、永遠不変な国境も存在しない。
人種とも関係ないし、民族とも関係ない。
支配者の縄張り争いの中から生まれたものである。
常に、民衆の意志は、無視され踏みにじられる。
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国とは、政治権力者の支配領域である。
その大きさや国境は、政治権力者同士の力関係によって、絶えず変化する。
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人々にとって、国とはまず納税先である。
人々にとって、国境が変わり、国が変わると言うことは、まず納税先が変わると言うことである。
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愛国とは、愛国家ではなく、愛国民であり、愛国土でなければならない。
国を愛するとは、国家を支配する権力者を愛し、大切にするのではなく、同胞の国民を愛し大切にし、住んでいる国土を愛し大切にすることでなければならない。
しかし、多くの場合、人々は、両者を混同する。
そして、国家権力者は愛国心を利用し、自分たちを敬い、服従するように国民を誘導する。
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家を大切にするとは、家の建物や家名を大切にするのではなく、家族を大切にするのでなくてはならない。
ところが、しばしば家族よりも、家の建物や家名を大切にする人々がいる。
そこには、家族への愛の変わりに、自分の都合と虚栄心があるだけである。
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男は抱きたがり、女は抱かれたがる。
男は女を攻めたがり、女は男に攻められたがる。
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男の性の快楽は、局部的で刹那的であり、女の性の快楽は、全身的で持続的である。
男の性の快楽は爆発的であり、女の性の快楽は燃焼的である。
この二つをうまく組み合わせるには、テクニックが必要であり、歩み寄りも必要である。
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愛のない恋もあり、恋のない愛もある。
愛がなくても恋は成り立ち、恋でなくても愛は成り立つ。
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愛は相手のため、恋は自分のため。
愛は、相手を重んじ、相手の幸せをまず第一に考える。
恋は、自分を重んじ、自分の快楽を第一に考える。
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愛は代償を求めず、恋は代償を求める。
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愛は普遍的であり、恋は限定的である。
愛は人を区別せず、恋は人を区別する。
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愛は受容的であり、恋は排他的である。
愛は誰をも受け入れるが、恋は第三者を疎外しようとする。
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愛は、自分の欲望を抑えることによって成り立ち、恋は、自分の欲望を開放することによって成り立つ。
相手のために献身する愛を実践するには、我欲を抑える必要があるが、恋は、我欲を抑える必要はない。むしろ、自分の欲望に忠実に従えばよい。
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愛とは、相手を理解し、相手の味方になり、相手を支え、相手を守るということである。
愛とは、単に相手が好き、とてもに好きと言う感情ではない。
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正義とは、愛である。
正義とは、単に正しいと言うことではない。正しいと言うことに対しては、個人の価値観や定義の仕方によって、様々な解釈が成り立ち、いろいろな内実の正義が存在してしまう。
正義とは、究極的には、愛を体現したものでなくてはならない。
即ち、正義とは、相手の幸せを保証するものでなくてはならない。
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頼ると、失敗する。
自らの力を頼りとせず、自ら努力せず、他人の力に依存し、自らの努力を怠ると、たいてい失敗が待っている。
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頼るより、利用。
相手に頼っていては、ことをうまく進めることも、自らを成長させることもできない。
事をうまく進めたり、自らを成長させるためには、相手に頼るのではなく、相手を利用し、活用しなければならない。
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