●未亡人になったとき,いくら公的補助がもらえるか?
夫に先立たれた妻に対しては,国や公共団体などから公的な補助がなされます。
その中心は,遺族年金です。
それは,遺された妻や子供たちにとって,生活を維持していく大きな支えとなります。
この金額を知ることは,万が一のあった場合に対する備えをする上で大切です。
そこで,その遺族年金がどのくらいの金額になるか見てみましょう。
子供の人数が1人,または2人の場合の受取額(月額)は,次のようになります。(金額
は概数)
遺族基礎年金(6.6万円)+遺族厚生年金+加算分(1.9万円×子供の人数)
※ 子供は,通常18歳未満が対象です。
※ 子供は,3人目からは1人につき,月額約6千円となります。
遺族厚生年金の算出方法は複雑で,物価の変動などによっても変化します。
しかし,多くの場合,次の算式で求めた概数が大きな目安となるでしょう。
加入期間が25年未満…平均月収×0.004×25
加入期間が25年以上…平均月収×0.004×加入年数
※ 平均月収は,加入期間の総収入(賞与を含む給与総額)÷加入月数。
※ 例えば,亡夫の平均月収が30万円,勤務期間が15年であったとすると,次のよう
になります。
30万円×0.004×25=3万円
なお,子供のいない場合の妻に対する公的補助(遺族年金)は次のようになります。
遺族厚生年金+中高齢加算(月約5万円)
※ 亡夫が厚生年金に加入していない場合は,受け取ることができません。
※ 中高齢加算については,夫の死亡時に40歳以上であることが条件で,受取は64
歳までです。
65歳以後は,多くの場合,「遺族厚生年金+老齢基礎年金(月約6.7万円)」となり
ます。