参院選勝利の意味

参議院選挙で勝っても、しょうがない?



参議院選挙が激しく戦われています。
各政党も候補も、一票でも多くの票を集めようと一生懸命、汗を掻き、駆け回っています。
しかし、この選挙で大勝することは、各候補にとってはともかく、各政党にとって、それ以上に、その政党を支持する有権者にとってにとって、果たして「善」でしょうか?

参議院に大勝しても、政権が取れるわけでは全くありません。
衆議院で多数党とならない限り、政権は取れません。内閣(政権)を組織する総理大臣の指名は、衆議院が優越権を持つからです(衆議院の優越)。


政権与党(衆議院での多数派)でない限り、提出する法案が成立する見込みはほとんどありません。
衆議院で否決されれば、即廃案だからです。
政権与党(衆議院での多数派)でない限り、掲げる政策が、実行される可能性は極めてわずかです。
ちなみに、成立した法案の9割前後は内閣が提出したものです。(→参照


従って、極論すれば、衆議院で多数派にならない限り、参議院で大勝しても、余り大きな意味はないし、過大な期待はできないということになります。
最大の目標は、衆議院選挙に勝つことにあります。


ところが、どうでしょう。
もし、今回の参議院選挙で民主党が大勝した場合、民主党にとって、次回の衆議院選挙は、有利に働くでしょうか、不利に作用するでしょうか?(衆議院選挙は、内閣の決定による解散か、任期(4年)の満了による)
恐らく、民主党の支持にブレーキが掛かり、次回の総選挙(=衆議院選挙)では、逆風が吹くことになります。
従って、民主党や彼らを支持する人々にとって、大勝することは余り喜ばしいことではありません。
将来の政権獲得を狙っているならば、そうなります。


では、自民党にとってはどうでしょう?
もし、今回の参議院選挙で自民党が大勝した場合、国民の自民党に対する目は、さらに厳しくなると思います。
そうなると、次回の衆議院選挙には大きな逆風が吹くでしょう。
ついに政権交代などということもあり得ます。


結局、自民党にとっても、民主党にとっても、かろうじて勝利を収めるというのが、以後の政治日程を有利に展開していくにはベストということになります。
僅差で負けるのもそれほど、それほど悪くはないでしょう。次善です。


一方、民主党にとって、大敗することは好ましくありません。しかし、将来を睨めば、大勝することも、決して好ましくありません。
むしろ、僅差で敗北するのが、次回の総選挙に勝利し、政権を獲得するためにはベストの結果となるでしょう。大きな反発力がバネになって、民主党に有利に働くことが期待できるからです。


衆議院選挙での勝利が、最大の選挙目標になる。政権奪取を目指すためには、そういうことになります。


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